인터뷰2026年4月29日
SPACEBASEのデザイナーたちのリファレンス収集法
著者 · SPACEBASE

もしかするとインスピレーションとは、ひらめくアイデアではなく、毎日積み重ねていく誠実な記録の産物なのかもしれない。白紙の状態から完璧な空間を描き出すデザイナーたちにとって、リファレンス収集は優れたデザインの骨格となるのである。流行を逃さずに、なおかつ企業の組織文化に完璧に溶け込むオフィスを設計するために、SPACEBASEチームは普段どこからインスピレーションを得て、どのように管理しているのだろうか。SPACEBASEチームの生き生きとしたお気に入りリストやリファレンスを管理し思索する方法まで、彼らならではの厳格なアーカイブの仕方を紹介する。

画像:AI生成
1\. インスピレーションを釣り上げる最も速いコンパス、海外ウェブサイトのディギング

画像提供:yellowtrace
毎日のように数多くのポートフォリオや新しいビジュアルが溢れ出るオンラインプラットフォームは、デザイナーたちにとって最も速く広範なインスピレーションの倉庫である。SPACEBASEチームも国内外を問わず感度の高い建築・内装のウェブサイトを行き来しながらトレンドをキャッチする。世界中の革新的な空間事例を取り上げるマガジンのウェブサイトから、仕上げ材の繊細な質感や大胆な配色を垣間見ることのできる専門サイトまで、よく訪れるプラットフォームの種類もさまざまである。
「Dezeenを通じて世界中の建築・内装のトレンドを最も速く把握している。特に大胆な形態や革新的な素材を活用した海外事例を主に参考にして、感覚を広げたりもする。YatzerやYellowtraceのようなサイトでは、個性的な仕上げ材と家具の調和を見てみたりするのだが、平凡になりがちなオフィス空間に生気を吹き込むディテールなアイデアを得るのに良い。」 - SPACEBASEチームデザイナー

画像提供:Yatzer
しかしSPACEBASEチームのリファレンス収集はモニターの中だけにとどまらない。スクリーンの中の画像を越えて、実際の空間が与える固有の雰囲気とスケール感を全身で体感するために、みんなで一緒に外へ出ることもあるのだが。論峴洞のハイエンド家具ショールームを訪れて家具のプロポーションや素材の手触りを直接確かめ、時には美術館の展示を鑑賞しながら照明と動線が作品に及ぼす影響を研究したりもする。オンラインのディギングで広げた視野をオフラインの現場で直接感覚し検証するこの過程は、SPACEBASEチームが平面の案を密度の高い実際の空間として実現する、しっかりとした土台となる。

画像提供:SPACEBASE

画像提供:SPACEBASE
2\. ピクセルの向こうの物性を感じる、オフラインマガジンの定期購読

画像提供:月刊デザイン、月刊デコ、Bob
すべてが速く便利にデジタル化された時代だが、SPACEBASEは今なお〈Bob〉、〈商店建築〉、〈月刊デザイン〉、〈月刊デコ〉など国内外の主要なデザインマガジンを定期購読して目を通している。モニター画面では十分に捉えきれない紙の質感や、印刷された色合いによって伝わる情報を、オフラインマガジンを通じて感じることができるのである。マガジン特有の立体的な企画と奥行きのあるテキストを、目と手で感覚することができる。このように実際の空間の物性とブランドの物語を真剣に扱うSPACEBASEチームに、また別の質感の確かなインスピレーションを提供する。
「望むキーワードだけを検索して素早く消費するオンラインのディギングとは違い、紙のマガジンはページをめくっていて偶然出会う見慣れない質感や、奥行きのある記事から思いがけないアイデアを発見したりもする。単にトレンディな形態を追うことを越えて、クライアントの空間に固有のストーリーとコンセプトを与えなければならないとき、リファレンスとなってくれたりもする。」 -SPACEBASEチームデザイナー

画像提供:商店建築
3\. 集めることを越えて、「理由」を設計するアーカイブ
リファレンスを収集することよりも重要なのは、これを実際の空間設計にどう適用するかである。SPACEBASEは全体のコンセプト会議の後、デザイナーがそれぞれ区域別のサンプル画像を探し、これをもとに再び全体ミーティングを行う。このときSPACEBASEならではの非常に特別なルールが一つ適用されるのだが。それはミーティングを通じて最終的に選ばれた画像には、必ず「選ばれた理由」を表記してサーバーに再び保存するという点である。 単に視覚的にきれいな画像をフォルダに集めておくことを越えて、「なぜこの仕上げ材と照明をこの空間に使わなければならないのか」明確な妥当性を記録し、チームメンバーと共有するということだ。
「最初は画像ごとに一つひとつテキストで理由を付けておく過程が煩わしく感じられたりもした。しかしこれらの記録が積み重なるにつれて、クライアントに漠然とした勘ではなく、しっかりとした論理でデザインを提案し説得できるようになった。当初の企画意図が最後まで揺らがず、チームメンバー間のコミュニケーションの誤りもなくなるので、結果的に不要な修正や再工事を防いでくれるSPACEBASEならではの強力な武器となった。」 -SPACEBASEチームデザイナー

画像提供:SPACEBASE
近頃はAIを通じてクリック数回だけで膨大なリファレンスを手軽に収集し見て回ることのできる時代である。しかしSPACEBASEチームは効率的な技術の速度よりも、デザイナーが自ら探し、見て、思索しながら得た「主体的な論理」を選んだのである。
単にきれいな成果物をスキャンするのではなく、デザイナーが足を運んで現場の物性を感じ、マガジンやさまざまなリファレンスを噛みしめながら「なぜこの空間にこのデザインが適用されたのか」を自ら真剣に悩んでいる。SPACEBASEチームは、数多くの画像に絶えず問いを投げかけ論理を与える思索の時間が、結局オフィスデザインの方向性と密度を決定すると信じているからである。
SPACEBASEチームはこれからも技術が代わりを務めることのできないデザイナーならではの視線と態度を磨きながら、我々の哲学が込められた記録を通じて空間を見つめる視野を確かに広げていくのである。
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