SPACEBASE

프로젝트2025年7月31日

ブランドの本質を込める引き算のプロセス、「ATHOME」

著者 · SPACEBASE

다양한 실내 인테리어 마감재의 모습
다양한 실내 인테리어 마감재의 모습

オフィスが家のように感じられることはあるだろうか。ホームライフスタイルソリューション企業ATHOMEのオフィスは、「家を離れた家」というコンセプトで設計された。SPACEBASE(以下「SPACEBASE」)は、ATHOMEのオフィスを、事務空間でありながらも家のように快適で安定感のある空間として計画した。同時に、業務に不便がないよう最適化された空間を仕上げていった。

ATHOMEのオフィスはブランドと似通っている。「ホーム(Home)」というアイデンティティから出発し、日常の中の不便を発見して解決するというATHOMEの設立理念のように、ATHOMEのオフィスもまた家のようなアイデンティティに基づき、社員が事務空間で抱えうる不便を解消するプロセスとして設計されたからである。SPACEBASEは、ブランドミッション、働き方と文化、製品・ソリューションの固有の特徴を把握し、空間に込めようとした。したがって、オフィスの内装は、ブランドの言語を空間の言語へと変換するプロセスとなる。

ブランドのアイデンティティを空間として具現する

sWZo9OQQC5xqpVQb1QKsCnGo8.png
SPACEBASEが提案したATHOMEのコンセプトイメージ
1Sboeyejx2MphW9bkNqaaUwKl1E.png
空間別ムードボード

SPACEBASEの空間デザインは、ブランドを多角的に把握することから出発する。視覚的なコンセプトを構築するため、まずATHOMEの製品やターゲット、設立理念など、企業に関するリサーチを行った。製品を集めて見ながら雰囲気を把握し、企業のミッションと方向性を通じて核心価値を導き出すことができた。SPACEBASEが最初に提案したブランディングコンセプトは、「家を離れた家」という文言で表現された。「仕事場でも家のように安定し、温もりのある空間を経験する」というコンセプトを中心に、ATHOMEのブランディングが表れるオフィスをつくろうとした。このようなコンセプトに従い、空間別のムードボードもまた、清潔で温かみのある無彩色のイメージにまとめて提案した。

OvCFByH61nFG9yoitRrBnUqvm0.png
ATHOMEオフィス アイソ(ISO)
391LFYjsT0jBDw7T9ISnFANElVw.png
ATHOMEオフィスの領域別動線を示した図面

図面設計においても、ATHOMEの働き方と要望を最優先とした。業務、会議、協業空間など、実質的に必要な機能と構造に関するRFPの内容を総合的に取りまとめたうえで、動線を設計した。とりわけ二つのフロアに空間が分かれるという点で、社員の業務のつながりに不便がないようにすることが重要であった。誰もが領域別の位置を正確に把握し、空間と空間のあいだを有機的に移動できなければならなかった。とりわけ、以前のオフィスでこうしたつながりを妨げていた荷物を効率的に収納する空間が必要であった。そのためにSPACEBASEは、図面を活用した幾度ものシミュレーションの過程を通じて、最適なストレージ動線と収納システムを考案した。このように、SPACEBASEのデザイン提案のプロセスには、企業およびブランドに関する多角的なリサーチと熟考が隠れている。

Point 1. クライアントと対話しながら共につくるオフィス

RHSse1TTMDUNajOhhkvUapdO0Vo.jpg

SPACEBASEは、ATHOMEがオフィスを使用しながら感じた不便な点に耳を傾けて動線を最適化し、機能的な配置を考慮して設計を進めた。大きく浮上していた収納の問題を業務動線とともに解決しようと努め、業務に最大限集中できる環境を整えようとした。業務空間と協業空間を明確に分離し、騒音や視線の干渉を最小化できるよう座席を配置することで、業務への「没入」と「休息」が自然に共存できる構造へと設計を調整していった。

FXogIqH8LgEz7LOhjVWvBTmEVL8.png
温かなウッドトーンで提案した一次デザイン案
HqC1mdJxos49mTntPHoPRaaCXA.png
要素を削ぎ落とし、抑制されたモダンさを表した五次デザイン案

内装をデザインするプロセスにおいても、ATHOMEの話を聞き、互いに緊密に協議しながら修正していった。家のように温かく温もりのある空間を志向しつつも、より抑制されたモダンな雰囲気を具現するため、段階的にデザインを削ぎ落とすプロセスを経た。幾度もの協議の過程を通じて、ATHOMEが志向する「抑制、精密さ、エッジ」の要素を空間にも積極的に表現したのである。その結果、構造的で抑制されたムードを基盤に、温かな感性が込められたオフィスが完成し、ブランドが追求する本質をより明確に表すことができた。

Point 2. 業務の流れに最適化された収納ソリューション

XsL7nnsQ7GZ5HgTwxNY3FANe7p0.jpg

ATHOMEは、一人暮らし世帯向けの家電、健康食品、寝具、化粧品など、さまざまな生活製品を扱う企業であり、製品を移動・保管することが頻繁に生じていた。そのため、体系的な収納ソリューションは、ATHOMEのオフィスに必要な第一順位の機能であった。製品のモックアップ(mockup)と撮影サンプルをチーム別に保管できなければならず、かさばる家電製品も収納できるよう倉庫空間が十分でなければならず、倉庫へ向かう有機的な動線と効率的な収納方式も必要であった。また、物品の保管にとどまらず、製品をテストしながら同時にアイデアを共有することも重要であった。

b9Euk1blgQH8mpKn1WryU22QM.png
宅配保管および収納シミュレーション
lZTQp9jvKwIbKqfZlYYtOMyH6Y.png
エレベーターホールに別途の宅配保管ボックスを置くことで、積載と移動が便利である。

したがって、単に倉庫を大きくするだけでは収納の問題を解決できなかった。業務の流れの中で自然に製品の保管とコミュニケーションがつながる構造をつくらなければならなかった。SPACEBASEは、ATHOMEの構成員が実際に使用する方式に合わせて、ディテールのある収納ソリューションを提供した。たとえば、出入口と倉庫の近くにはパッケージングゾーン(宅配保管ボックス)を別途設け、製品の入出庫を効率的に管理できるようにし、物を収納して移動しやすいよう、収納家具の底の段差はなくした。製品の保管に特化したアーカイブ空間を別途構成し、制作用のビッグテーブルと板書が可能なボードを配置することで、簡単な会議やアイデア共有が行われるようにした。機能別の空間配置と業務動線をチェックしながら、収納動線が有機的につながるよう計画した。このように体系的でディテールのある収納ソリューションは、オフィス内の不便を取り除き、業務の流れを効率的に助ける。

Point 3. 多彩に集まり、つながるラウンジ

KPIwaqElK2zSG6MyXheWFjuRAcE.png
タウンホールラウンジの案イメージ
rmBpjpn2ssAUfDeZ49wAc6tAuY.jpg
実際に竣工したタウンホールラウンジの様子

六、七階に分かれるATHOMEのオフィスは、中心部にあるラウンジを通じてつながる。すべての社員を自然につなぎ、組織内のコミュニケーションを最も活発に引き起こす「広場」のような役割を果たす。ここでは、部署間あるいはチーム内で行われるクイックミーティングはもちろん、最大百五十名まで参加可能なオールハンズ(All-Hands)ミーティングが開かれる。こうした機能的な特性を踏まえ、日常的な業務空間とは明確に分離された「協業」のための空間として設計された。

9JazF53ZRH20asAjdTWoQCEG40.jpgoh0Z2ZaO5qF9LYbBh6BYcMdC90c.jpgVrAVwvkWOq9htNXtZvlsjddFU.jpg

このほかにも、ラウンジはさまざまな機能を担う。外部の客を迎える応接室として活用されたり、採用面接のためのインタビュールームが隣接していることで、面接者が最も先に出会う場所でもある。ATHOMEのブランド哲学を最も直観的に感じられる象徴的な場所というわけである。SPACEBASEは、こうした空間的経験を最大化できるよう、出入口からショールーム、ラウンジへと続く動線シークエンスを設計した。とりわけ、出入口と向き合う窓には半透明のガラスブロックを用い、温かな陽射しが空間の奥深くまで柔らかく染み込んでいく。そのおかげで、訪問者は一層歓迎される雰囲気を感じることができる。

Point 4. 抑制されたムードと完成度の高いディテール

gCMvTE7cZPEgmo7u43JB9oKmw0.png
カンティーンの案イメージ
KVpzrzNyXe3dzsld93evLUB3UN4.jpg
カンティーンの竣工写真

ATHOMEのオフィスは、抑制されたムードと完成度の高いディテールが際立つ。華やかな仕上げよりも、自然素材ならではの質感を活かしたブリックタイル、ウッド、粘土塗装などを活用し、快適な感性が感じられる。SPACEBASEは、こうした要素を通じて、時が経つほどに深みを増していく空間をつくろうとした。いっぱいに満たす代わりに意図的に余白を残し、使用者の手によって少しずつ満たされていく形を想像したのである。装飾的な要素は削ぎ落としつつも、空間の構造的な形態とマスデザインを通じて、単調ではなく奥行きのある空間感を具現した。

C2XDMpDmSZmkkyDgEpsXdcVGSA.jpg13ABZrsrIYgWJJoRLn82V3IWI.jpg
サインデザイン提供_ATHOME

細かく見つめるほどに輝きを放つディテールは、「些細に見える小さな違いがより深く刻み込まれる」というATHOMEの製品ソリューションともつながっている。オフィスデザインにもそのような哲学を溶け込ませ、目立たない小さな要素まで精巧に解き明かしていることを発見できる。ドアのディテールにおいても、薄い枠材と目地のラインに手を尽くし、全体的なラインが整えられて、簡潔ながらも完成度のあるデザインをつくり上げた。このように「些細な違いから生まれるエッジ」は、ATHOMEのブランディングとオフィスデザインを共通して貫くキーワードである。

SPACEBASEのオフィス内装は、クライアントの声に耳を傾けるプロセスである。企業ごとにオフィスで抱える異なる問題を、空間を通じて解決し、快適に働けるよう助ける。ATHOMEのオフィスは、収納と動線の不便を解決し、新たに志向するブランディングが溶け込むよう設計するプロセスの中で完成された。クライアントの声に従い、ブランドの本質をより精巧に表すプロセスを経て、企業固有の長所がATHOMEのオフィスに自然に反映されている。

*写真、デザイン提供_SPACEBASE

他の記事